仄暗いほど柔らかい

晴読雨読の日々をつらつらと...

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

朝吹真理子の曖昧さと連なり「きことわ」「流跡」、あと芥川賞について。更に、いまさら「コンビニ人間」

【朝吹真理子の「流跡」「きことわ」】 朝吹真理子の「流跡」「きことわ」を読んだところ、正直に日本文学の中でなら一番に好きと言えるかも知れない作品だった。因みに二つの内どちらが良いかと聞かれたら「流跡」だと思う。 「きことわ」と言えば、第144回…

舞城王太郎の「ディスコ探偵水曜日」がとんでもない作品だった

この三日で舞城王太郎「ディスコ探偵水曜日」を読んだ。久しぶりに読んだ舞城作品であり、その中でも一番の長編であるこの作品を読んでしまったのは幸か不幸かはたまたその間にある謎の場所か、簡単に言ってトンデモない作品だった。 きっと数あるミステリー…

本好きが知っておくと役立つ楽しいサイト

小説や新書など色々な本が出版される中、本を選ぶにあたって役に立つサイトをいくつかまとめてみました。ほぼ自分用ですが、、 他におすすめのサイトありましたら教えて頂けると嬉しいです。 さて、紹介していきましょう! ●ALL REVIEWS 【公式サイト】 好き…

ウラジーミル・ナボコフ『アーダ』に描かれるユーモアだらけの遊戯

先日、若島正による新訳で出版されたナボコフの『アーダ』。訳者自身が「本書はなによりもまず、とびきり楽しい小説である。ナボコフの全作品の中で最もエロティックかつユーモアにあふれている」と話すように、まさにこの物語は多彩な交わりと言語遊戯が含…