仄暗いほど柔らかい

晴読雨読の日々をつらつらと...

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「雪国」や「伊豆の踊子」を楽しめなかった人に薦めたい川端康成作品5選!

「雪国」や「伊豆の踊子」で有名な川端康成。しかし、読んでみたら全然よく分からない。これがノーベル賞なのか?そんな風に思った人もいるかと思います。 今回はそんな人にもお勧めできる "面白い" 川端康成作品を紹介します。 1.みずうみ みずうみ (新潮文…

「失われた時を求めて」を読むために、或いは楽しむために重要な本5冊.

フランス文学の中でもとりわけ存在感の大きいマルセル・プルーストの「失われた時を求めて」。その膨大なテキストに対し、多くの批評家が様々な視点からこの物語を解析しているのだが、そのどれを取ってみても面白い!しかし、この小説は逃げ水の様な小説だ…

ポール・オースターという"非在" 【ニューヨーク三部作(幽霊たち, ガラスの街, 鍵のかかった部屋)】

ポール・オースターと言えばニューヨーク三部作が有名である。何故有名なのかは正直読めばわかる。これは普通の小説とは違う異質を纏っているのだ。 この三部作に通底していることとして、私は "非在感" を挙げたい。それは、主人公ないし著者自身に関しても…